良いものに学ぶ

先日、滋賀の佐川美術館へ行ってきました。
RC造の大きく跳ねだしたケラバ、
大きく掛けた屋根に気持ちのよい回廊の柱。
水面が軒裏や美術館内の天井に映る様は時間と共に変化します。
全体の印象は素材、色を統一し、
なるべく少ない要素で構成しているように感じました。

日本画家の平山郁夫さんの常設展を見てから、
企画展に映るまでの廊下は、
作品の世界から現実の地上の世界へゆるやかに戻ってくるように、
回廊から入る自然光で気持ちが切り替わっていきます。

増築した茶室は、楽吉左衛門さんの設計で、
守:伝統や基本を守る 破:伝統を破る 離:師から離れて、
新しいものを作り出す(しかし基本を忘れてはならない)という
「守破離」しゅはり の考えの元、「離」の世界を表現しています。

試行錯誤し、新しいものを生み出すことは苦しい時間ですが、
完成した茶室を通して、多くの人が心打たれることと思います。
自然と人は同じ場所にいるという考えが良く表現されたお茶室でした。
ぜひまた訪れたいと思います。

山口江梨子

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by sankoubou | 2017-10-10 09:32 | つくる

設計者の想いと会話をつづりました


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